理学療法士になって良かったこと【トップ3】

理学療法士

理学療法士になって良かったことがあれば、参考までに聞いてみたい。

「調べる癖が身につく」「論理的思考が身につく」「人生について考える機会が増える」です。なんてことのない理学療法士の独り言ですが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。

はじめに

異動や転職を含めると、整形外科病院→クリニック→個人医院→老人保健施設→訪問看護ステーションを経験してきました。今回は、今のところ感じている「理学療法士になって良かったこと」について考えてみました。

調べる癖が身につく

わからないことは無限にあります。それは普段の生活でも理学療法士の世界でも同じことです。実際、ひとつひとつ調べていったらキリがありませんが、そのひとつひとつを調べていくことが自分のためになるし、なにより患者さんのためになります。

すべてを網羅するのは不可能な話ですが、少なくとも「今、自分が気になっていること」くらいは自分で調べる必要があると思います。

調べる手段は参考書でもいいしインターネットでもいいし、一番手っ取り早いのは知ってそうな人に聞くことですかね。個人的には人に聞くことだって立派な検索だと思っています。

自分で調べるにしても人に聞くにしても、多少なりとも自分でググると思います。この「調べる癖」はとても大切だと思います。普段の生活でも理学療法士の世界でも、情報はいくらでもあるわけですが、調べないことには1ミリの得にもなりません。

調べる癖はその過程において生じる「疑問に思う力」を成長させることにも繋がります。正直、理学療法士の世界に限ったことではないのかもしれませんが、これらの習慣は早い段階で会得しておいたほうが後々幸せになれるでしょう。

論理的思考が身につく

理学療法士の世界でいう「統合と解釈」「考察」にあたります。ある問題を解決するためにその原因や因果関係を探っていき、解決策を立案する過程の話です。一言でいうと情報の整理整理です。

普段の生活でも物事を順序立てて考えられると、情報が整理ができてスッキリとわかりやすくなります。いわゆる「頭のいい人」ってこのタイプだと思います。

論理的思考、私は昔からものすごく苦手でした。きっと前頭葉の遂行機能の発達が乏しいのでしょう。それでも理学療法士を続けていく過程で、だいぶ改善されてきたと自覚しています。バカでも場数を踏めばなんとか学習できるものです。

理学療法士は日常的に「あーでもない、こーでもない」と論理的思考を働かせていると思います。症状に対して原因がわからないと対処のしようがありませんからね。論理的思考は理学療法士にとって欠かせない能力です。

とは言うものの、論理的思考だけでは事足りません。結局のところ「人間は感情の生きもの」です。なんでもかんでも理論や理屈では通用しません。感情を置き去りにしては良好な人間関係は築けないし、本当の意味でのリハビリテーションは成立しないでしょう。論理的思考に溺れているとつい見失いがちですが、これはかなり重要なことです。

人生について考える機会が増える

訪問看護ステーションに勤務していると特に感じます。訪問の世界では脳梗塞や難病によって自分のことすらままならない方がほとんどです。

そのような患者やご家族と対峙するとき、生き方というか人生について考えることが多々あります。「人間って何なんだろう」「人生って何なんだろう」「生きるって何なんだろう」みたいな感じです。道徳?倫理?の世界ですね。QOL(生活の質、人生の質)という言葉がありますが、まさにこれについて考えます。

他者の人生について考える際、ぜひ自分の人生についても考えてほしいと思います。自分のことについて考えるって意外と難しく、客観的に見れないといけません。

おわりに

理学療法士になって良かったことは「調べる癖が身につく」「論理的思考が身につく」「人生について考える機会が増える」です。まだまだ言葉にしきれなかったり、浅はかだったりしますが、ひとまず率直に感じていることを述べてみました。

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