ダイエット中だけど…どうしてもポテトチップスが食べたい。ちょっとくらい食べても大丈夫かしら?
ちょっとくらいなら大丈夫ですが、全体の食事量と水分の調整は必要です。またポテトチップスに限らずエネルギー密度の高い食べものには注意しましょう。
ポテトチップスはエネルギーの塊
みんな大好きポテトチップス。たまに食べるとめっちゃおいしいですよね。ダイエット中に限って無性に食べたくなります。でもそのポテトチップス、ご想像通りグラムあたりのエネルギーがめちゃめちゃ高いんです。
食品の重量あたりのエネルギーを『エネルギー密度』といいますが、エネルギー密度の低い食品(たとえば果物や野菜)で満腹になったときに比べて、エネルギー密度の高い食品で満腹になったときには全体としての摂取エネルギーが多くなります。
ポテトチップスは水分が少ないこともあり非常にエネルギー密度が高いため、必然的に摂取エネルギーが多くなります。つまり、太ります。もちろん少し食べるくらいなら問題ないですが、ダイエット中は要注意食品です。
もし食べるのであれば全体的な食事量の調整が必要ですし、塩分過多による浮腫み予防として水分摂取を心掛けましょう。
食品の成分
ポテトチップスの話題ついでに、食品の成分についてちょこっと解説します。食品に含まれる栄養素の種類や量には特徴があります。ごはんには炭水化物や水分が多いですが、実はタンパク質や脂質も含まれています。食パンにいたってはタンパク質は鶏卵やウインナーと同じくらい含まれています。
意外に思われるかもしれませんが、量こそ少ないにせよ主食をきちんと取るだけでも実はタンパク質などを摂取できているのです。詳細は文部科学省の食品成分データベースにアクセスしてみてください。結構おもしろいですよ。
食品は体積や重量が同じでもエネルギーは同じではない
食品は体積や重量が同じでもエネルギーは同じではありません。例えば同じ重量(90g)のミカンとショートケーキがあるとします。それらのエネルギーを比べると『ショートケーキ:310kcal、ミカン:31kcal』です。その差はなんと10倍。これは水分量の違いによるものです。
水分にエネルギーはありません。水分の多い食品(ミカン)は大きさの割にエネルギーが少なく、水分の少ない食品(ショートケーキ)にはエネルギーが多いということになります。先ほどのポテトチップスとエネルギー密度の話と同じってわけです。
自然の食物には水分量が多い傾向にある
野菜や果物に水分が多いのはなんとなくわかりますよね。実は肉や魚に関しても脂身以外はおよそ75%が水分なのです。自然の食物は乾燥させると体積が小さくなりますよね(干し○○、乾物など)。その理由は水分が抜けるからです。
自然食品を食べていた、というかそれしかなかったであろう大昔に比べて、水分含有量の少ない加工品が多い現代人は太りやすい食環境にいます。現代において自然食品だけを食べている人はごく少数だと思われます。加工品が悪いわけではありませんが、自分でうまくコントロールしないとあっという間にエネルギー過多になり太ってしまいます。
まとめ
ポテトチップスをはじめとする加工食品はエネルギー密度が高い傾向です。どうしてもそのような食べものが食べたいときは、全体的な食事量を調整して摂取エネルギーが多くなりすぎないように注意しましょう。
参考資料
岡村浩嗣:ジムに通う人の栄養学, 講談社, 2013.
コメント